牛めしの雄 松屋で「ほうれん草とカッテージチーズのカレー」を食べた。
インドカレー屋に行くと、私はよくこの手のカレーを頼む。というか、初めて行くカレー屋はだいたいこのカレーを頼む。もはや儀式とも言ってよい。
いわゆるパラックパニール、サグパニールと呼ばれるやつだ。
普通の欧風カレーライスでは決して味わえない、緑のカレーにぷにぷにしたチーズが載っているヤツ。見慣れない見た目だが恐る恐る食べてみると、意外にもマイルドで食べやすく、ヘルシーさも漂ってくる。
それが松屋に出たというのだから驚いた。牛めしの松屋が、パラックパニールである。確かに松屋はカレーも出しているし、定番商品にもなっている。カレー自体がキャンペーン商品にもなっていて新作や限定商品が出る。
しかし、まさかのサグパニールとは驚いた。
見た目は確かにほうれん草カレー
出てきたものは、ちゃんと緑色をしていた。見た目はたしかにほうれん草カレーである。カッテージチーズもしっかり入っていて、チーズの味もちゃんとする。

味は、松屋寄り
ただ、食べてみると印象はかなり松屋寄りだった。
インド・ネパール料理屋で出てくるあれは、もっとマイルドで、言われないとほうれん草なのかよくわからない、ペースト状の緑のカレーにチーズが浮かんでいるという感じだ。
松屋のものは、見た目こそほうれん草カレーだが、ベースの味は松屋のカレーに近い。
松屋のカレーには独特の香りがある。辛さというより、生姜やニンニクのような香りが前に出てくる。インネパ屋のまろやかなカレーに慣れていると、なおさらこの香りが際立つ。たまに無性に食べたくなるのは、たぶんこの香りのせいだ。
そしてライスと福神漬け。この組み合わせは、紛れもなく松屋である。
つまり、あくまで松屋カレーをベースに、ほうれん草カレーっぽさを楽しむ一皿だと思う。
食べ慣れているからこそ、新鮮だった
ただ、逆に言うと、それが新鮮だった。
私はインネパ屋でほうれん草カレーを食べすぎている。もはや「いつもの味」になっていた。そこに松屋流のほうれん草カレーが来た。
知っている料理なのに、知らない味がする。食べ慣れた人間ほど、この違いが面白く感じられるのかもしれない。
松屋流のトッピングができる
松屋らしいのは、組み合わせの選択肢だ。牛めしと合わせたカレギュウや、チキンカレーとしても頼める。インドカレー屋ではまず見ない組み合わせである。
価格は並が780円。カレギュウは1,050円、チキンカレーは960円だった。
誰に向いているか
普段から松屋に行っていて、いつもと違うカレーを手軽に試したい人には十分アリだ。チーズの存在感はちゃんとあるし、気軽に頼める。
そして意外と、インネパ屋でほうれん草カレーを食べ慣れている人にもおすすめしたい。本場寄りの味を求めると肩透かしだが、「松屋がほうれん草カレーを作るとこうなるのか」という目で食べると、ちゃんと楽しめる。
本物が食べたいなら
とはいえ、ほうれん草カレーそのものが食べたいなら、やはりネパールカレー屋をおすすめする。
そして、ほうれん草カレーにはライスよりナンの方が合うと個人的には思っている。あの緑のカレーを、焼きたてのナンでぬぐう。それがこのカレーの正しい食べ方だと、勝手に信じている。
インネパ屋の本物と、松屋流の変化球。両方知っていると、どちらももっと美味しくなる。

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