スプラトゥーンのコーチングを受けたことがある。
アラフォーがゲームのコーチングを受ける。字面だけ見るとなかなかのものだが、受けてよかったと思っている。今回は、そこで最初に言われたことを書いておきたい。
A帯で停滞していた
最初にコーチングを受けたのは、A帯で伸び悩んでいたときだ。
Cランクから始めて、やっているうちにB、Aと上がっていった。ところが、Aになった途端に敵がすごく強く感じた。レベルが一段上がったのがはっきりわかった。そこから先に進めなくなった。
そこで、スキルタウンというサービスでコーチを探した。自分と年齢の近いコーチを選んで、通話しながらプレイを見てもらった。
その後、S+帯で伸び悩んだときにも、また受けた。まぁ最近は受けていないのだが。
なぜアラフォーがコーチングを受けるのか
そもそも、ゲームでコーチングを受ける人はどれくらいいるのだろう。
世の中には、コーチングなど受けたこともなく、自力でXP2000を超えていく人もゴロゴロいるはずだ。それでも私は、伸び悩んだ時点で、すぐに受けようと決めた。
理由は簡単である。私はアラフォーだからだ。
センスも反射神経もある子どもたちと、同じやり方で上達できるとは思えなかった。これはギターのレッスンでも感じていることだが、小さい頃からやっていないものは、それだけで経験者に対して大きなハンデになる。私の持論である。
では、アラフォーに残された道は何か。
金に物を言わせる、しかない。
ただ、金を払ったからといって、ギターが急に弾けるようになるわけでも、スプラトゥーンが急に上手くなるわけでもない。お金で上手さは買えない。
買えるのは、上手い人の目だ。自分では気づけない癖を、外から指摘してもらう。それがコーチングだと思う。
結局は、指摘を受けたうえで自分で練習するしかない。それでも、何もしないで同じところをぐるぐる回り続けるよりは、ずっとマシだと考えていた。
最初に言われたのは「下を見るな」
コーチに最初に指摘されたのは、視線が下を向いているということだった。
全ルールに共通する、一番基本的なことである。下を見ず、しっかり前を向く。
言われるまで、まったく気がつかなかった。
なぜ下を向いていたのか
そもそも、なぜ下を向いていたのか。自分なりに考えてみた。
まず、私はFPSをやったことがない。スプラトゥーンは正確にはTPSだが、いずれにしても、こういうゲームで何が基本なのかを知らなかった。そもそもゲーム自体も久しぶりだった。
そしてスプラトゥーンは、基本的に塗るゲームである。敵を倒すことも、ルールに関わることも大事だが、何よりまず塗る。そう思っていたから、無意識に足元へ照準を向けていたのだと思う。
もう一つ、自分で気づいたことがある。
下を向くと、周りのマップが上から見下ろしたような視界になる。要するに、昔のドラクエの画面である。
私はまさにその世代だ。上から見下ろす、周りがちょっと「神の視点」に近づくような視界に、無意識にものすごく安心感を覚えていた。
塗るゲームだから足元を見る。見下ろす視界はドラクエみたいで落ち着く。この二つが重なって、私の視線はすっかり地面に張り付いていた。恐ろしい状態である。
シューゲイザーという音楽がある
ちなみに音楽には、シューゲイザーというジャンルがある。
1980年代後半から90年代初めにかけてイギリスで生まれたロックで、エフェクターで何重にも歪ませたギターの轟音と、その奥にぼんやり溶けていくような歌声が特徴だ。演奏中のギタリストが、うつむいて足元のエフェクターばかり見つめている。その姿が「靴(shoe)を見つめる(gaze)」ようだったことから、この名前が付いたという。
代表的なバンドが、My Bloody Valentineである。
私はギターを弾くし、エフェクターも好きだ。シューゲイザーも嫌いではない。しかし、スプラトゥーンでまでシューゲイズしている場合ではなかった。
下を見ると、デメリットだらけ
コーチからは、下を見ることのデメリットも教えてもらった。
1. 射程が短くなる
まっすぐ構えれば届く弾も、下を向いていると斜め下に飛んでいく。届くはずの相手に届かず、先にやられてしまう。
2. 視野が狭くなる
下を向くと、床や足元は見下ろせる。でも前が見えない。スプラトゥーンで本当に見なければいけないのは、前にいる敵や、物陰に隠れている敵の情報だ。下を向いていると、その索敵ができなくなる。
3. 実は塗り効率も悪い
意外だったのがこれだ。下を向けばたくさん塗れる、というわけではないらしい。
照準の先はすばやく塗れるかもしれないが、それだけである。本来は、まっすぐ撃って、落ちてきた弾で塗るのがセオリーなのだという。そちらの方が射程が長い分、結果的に広く塗り広げられる。
塗るために下を向いていたのに、塗りの面でも損をしていた。
視線を直しただけで、S帯に上がれた
前を向くことを意識しただけで、割とすぐにS帯に上がれた。
あれだけ苦しんでいたA帯は、なんだったのだろうか。
ちなみに、S帯からS+に上がれたのは、また別のことを意識したからだった。それについては次の記事で書きたい。
A帯以下で苦しんでいる人がいたら、まずはこれだけを意識してやってみてほしい。下を見ず、前を向く。それだけで、見える景色が変わる。
シューゲイズはギターを弾くときだけでいい。


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