尾頭橋のチルマンドゥというお店に行ってきた。ネパール料理の店だ。
尾頭橋から金山にかけては、インド・ネパール料理の店がやけに多い。その中から、まだ行ったことのない店を選んだ。
「お食事村」の看板の下に
店は、少しレトロなマンションの一角にある。
見上げると、建物には「お食事村」と書かれた古い看板が残っている。お食事処ではなく、お食事村。村という響きが独特で、なんだか面白い。

その下に、赤く光るチルマンドゥの看板と、ネパールの国旗。入口の横には「飲み放題 お一人様90分」ののぼりが立っていて、隣は「COFFEE エリーゼ」という昔ながらの喫茶店だ。

どうやら元は居酒屋だったらしい。昭和の「お食事村」に、ネパールが入居している。この組み合わせが、なんともいい味を出している。
カレーナンセットで、ほうれん草チキン
頼んだのはカレーナンセット、1,180円。サラダ、ナンかライス、チョイスカレー、ソフトドリンクが付く。店のおすすめでもある。
カレーはほうれん草チキンにした。最近、ほうれん草カレーを食べ比べているのだ。本当はパニール(チーズ)のほうれん草カレーが食べたかったのだが、セットで選べるのはチキンだけで、パニールは単品メニューだった。

味は、正直に言うとよく覚えていない。普通に美味しいほうれん草チキンだった。とろっとしていて、クリームの線が描かれた、あの見慣れたほうれん草カレーである。
ただ、それが悪いわけではない。ちょっと前に」新栄のチャイで食べたマトンのほうれん草は、羊の香りがかなり強かった。南インドのマドゥライキッチンのほうれん草と豆のカレーは、サラッとした豆のスープだった。それらと比べると、チルマンドゥのものは「これこれ」と思える安心感がある。インネパ屋のほうれん草カレーの、まっすぐな基本形だ。
ナンは大きめ。おかわりは1回まで無料で、それ以降は有料らしい。ただ、正直1回で十分だと思う。というか、最初の1枚で結構お腹にくる。ドリンクはラッシーにした。
パニプリは、自分でスープを注ぐ
せっかくなので、ネパール料理のメニューからパニプリを頼んだ。5個で400円。
メニューの説明によると、豆の和え物を薄い生地に包んで丸めて揚げ、酸味のある液体に付けて食べる料理だという。
出てきたのは、丸い揚げ皮が5個と、小さな器に入ったスープ。見た目はベビーカステラのようで、大きさも一口サイズ。カレー屋で出てくるものとしては、不思議なサイズ感である。

皮には穴が開いていて、中にじゃがいもや玉ねぎ、にんじんが詰まっている。中身はサモサの具に近い。外側は小麦粉の薄い皮で、パリッとしている。この皮は店で作っているのか、どこかで仕入れているのか。気になるところだ。
食べ方は、店の方が教えてくれた。
「中にスープを入れて食べてください」
言われた通り、穴にスープを注いで一口で食べる。口の中でスープがあふれる感じは、どこか小籠包に似ている。ただ、小籠包は最初から中にスープが入っているが、こちらは自分で注ぐ。完成形を客に委ねる料理である。
スープは少し酸味があって、さっぱりしている。パリッとした皮、ほくほくした具、さっぱりしたスープ。それが口の中で一度にやってくる。
も足したので、不要なら削ってください。「浸して食べた」で終わっても十分成立します。
アットホームな店
店はかなりアットホームだった。
ホールにいたのは、たぶんシェフの奥さんだと思う。フレンドリーに話しかけてくれて、パニプリの食べ方も教えてくれた。
「ここ初めてですか?」
「どのへんに住んでるんですか?」
近所だと答えたら、「また来てください」とポイントカードを渡してくれた。
ネパールの店で、ポイントカードをもらう。これもまた、「お食事村」に似合う気がする。
メニューには、モモ、チョウミン、トゥクパ、セクワ、スクティと、ネパール料理がずらりと並んでいた。まだ食べていないものばかりだ。たしかに、また通っていろいろ食べてみたい。

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